「SDGsってよく聞くようになったけど、よくわからない。学校や会社で恥ずかしくないように概要をざっくり知っておきたい。」というお悩みを解決するぞ。
今回は目標10「人や国の不平等をなくそう」の解説!
SDGsとは、人間のため・地球のため・繁栄のための開発目標。
「誰ひとり取り残さない」を理念に、17の目標を掲げています。
SDGsって?そもそも社会問題ってなんなの?という人はまず「【SDGs】世界にはどんな問題があるのか【目標1,7,14,16,17についてわかりやすく解説】」の記事からどうぞ。
SDGs 目標10 人や国の不平等をなくそう とは
【SDGs】目標10のポイントは4つ!
- 各国で所得が少ない人の所得成長率を平均以上で持続させる
- 「すべての人の能力強化をし、社会・経済・政治において取り残さないこと」「差別をなくすこと」で平等な機会獲得をうながす
- 政策の改善、金融のルールを改善すること、世界経済の意思決定に開発途上国の参加を増やすことで平等を目指す
- 管理された移住政策を実施し、移民の人々にとって安全で規則的な移住や移動を促進する
目標10のターゲットにおいて大きなポイントは世界の国内や国家の間にある様々な差別や格差をなくし「平等」を目指すことです。
ジェンダーや所得、人種、民族、宗教などを理由として得られるはずだったチャンスを逃している人々は多く、先進国内においても古くからの慣習や文化的な理由により人種や宗教差別が改善されていないケースもあります。
決して開発途上国だけの問題ではないのです。
低所得の人々の状況を改善するために、金融サービスをより多くの人が受けられるようにしたり、政策の改良を進めたりすることが必要です。
金融口座を例に金融格差の現状を見ていきましょう。
金融機関やモバイルマネーの口座を所有している成人の割合(2014)
上の図から開発途上国では成人の約半数が口座を持っていないことがわかります。
またその中でも女性や貧困層は更に口座を持っている人が少なくなっています。
金融機関でお金の貸し借りができない、サービスが受けられない状況は人々の経済的成長の機会を奪っています。
次に移民の人々を取り巻く環境について見ていきましょう。
世界では移民は増加傾向にあり、2010年から2019年で5100万人増加し、現在は2億7200万人存在すると推定されています。
主にヨーロッパ、北米、北アフリカや西アジアが多くの国際移民の受け皿となっています。
移民の構成
- 移民の3分の1は10ヶ国の出身(インド、メキシコ、中国、ロシア、シリアなど)
- 移民の半数は10カ国で暮らしている(アメリカ、ドイツ、サウジアラビア、ロシアなど)
- 移民の4人に3人は20歳~64歳の現役世代で、2億200万人である(全世界の国際移民の74%)
例えばヨーロッパでは高資格の外国人労働者向けに滞在や永住権申請が優遇される取り組みがされています。一方で、欧米で不法移民対策が強化されるなど、移民受け入れ国側の体制にはいまだ多くの課題が残されています。
そこでSDGsの目標10では、移民の人々に対して各国が受け入れるためのルール作りや安全な生活を送るための基盤づくりが必要とされています。
移民の受け入れ体制を整え、移民が不当に安い給料で働かされたり、暴力や人身売買の被害にあわないようにしていかなければいけません。
詳しいターゲット内容
(出典:公益財団法人日本ユニセフ協会「人や国の不平等をなくそう」)
(出典:農林水産省「SDGsの目標とターゲット」)
(出典:JICA「世界の金融事情を知ろう!」)
(出典:国連広報センター「国際移民の総数は、引き続き世界人口を上回るペースで増加」)
(出典:ワールドビジョンジャパン「移民問題とは?難民との違いや日本と諸外国の移民政策を知ろう」)
世界の不平等 現状・課題
富裕層1%が世界の富の約33%を所有している
この事実をどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
言い換えると世界の99%の人が残りの富を分け合っている状態ということになり、とても大きな格差が存在していることがわかると思います。
また、社会保障制度に関しても世界では不平等が生じています。
世界の社会保障の実情
- 社会保障給付を受けられる子どもは35%
- 出産手当を受けられる母親は41%
- 障がい者年金を受けられる重度障がい者は28%
- 定年退職後、年金を受給できるのは68%
- 失業手当を受給できる失業者は22%
このように、必要な保障を受けたくても制度が整っていない国や地域では公的な支援を受けることができません。
すべての人が安心して暮らしていくために、必要な場所に必要な制度をつくらなければいけません。
また、世界にはある特定の民族であることを理由に差別される人々が存在することも忘れてはなりません。
ミャンマーのラカイン州に暮らすロヒンギャの人々はイスラム系の少数民族です。
どの国からも国籍を認められず、差別や迫害を受けるなど弱い立場にあった彼らは近年の政治的な混乱により更に窮地に追い込まれています。
2017年、ロヒンギャの方が住むラカイン州で起きた武力衝突のため、難民となり隣国バングラデシュへ避難をしました。しかし難民キャンプでの受け入れ体制も厳しく、食料は限られ栄養失調状態の子どもも多くいます。
このような不平等を是正することが、誰も取り残されない世界の実現につながります。
(出典:公益財団法人日本ユニセフ協会「人や国の不平等をなくそう」)
(出典:国連UNHCR協会「バングラデシュ(ロヒンギャ)」)
【SDGs目標10人や国の不平等をなくそう】日本・世界の取り組み
日本 企業の取り組み
LIFULLグループでは、理念として利他主義を掲げ社会課題解決につながる事業を数多く展開しています。
今年公開されたCM「しなきゃ、なんてない。2021年」篇ではLIFULLが実現したい不平等が解決された世界が表現されています。
日本ではLGBTQ、高齢者、外国籍の人々などが住居を借りたり購入したりすることが難しい現状があります。
「FRIENDLY DOOR」で「国籍や人種、性別、ハンディキャップにかかわらず、誰もが自分らしく「したい暮らし」に出会える世界の実現」を掲げ、理解ある不動産会社を紹介するサービスを提供しています。
マイホームの建築・購入に特化した相談サービス「LIFUL HOME’S住まいの窓口」では役立つコンテンツを公開し、同性パートナーと住宅を購入したい方向けに無料講座や個別相談を行うなど、マイノリティの方が「したい暮らし」ができるような社会の実現に向けて活動しています。
講座では物件種類の選び方から資金計画、必要な書類作成や手続きについてまるっと学ぶことができる内容となっています。
(出典:LIFULL「しなきゃ、なんてない。」あらゆる人が自分らしく生きられる未来へ)
(出典:LIFULL HOME’S「FRIENDLY DOOR」)
(出典:LIFULL HOME’S「住まいの窓口」)
世界 企業の取り組み
2010年オランダの「Fairphone」はエシカル(倫理的)でフェア(公正)な電子機器をつくるためにうまれました。
組立や製造、原材料の調達まで、適切な給与や労働条件で行われるようにも配慮されています。
世界では人口増加やネット環境の普及によりスマートフォンを持つ人々が増えました。しかし、スマートフォンが私たちの手元に届くまでにさまざまな問題があることも事実です。
コンゴ民主共和国などの鉱山で採掘される貴金属類は、労働者が命を危険にさらして採掘が行われ、さらに地域の武力紛争の資金源となるなど悪循環が生まれています。
Fairphoneではフェアな資源を使用し、問題の解決に取り組む他、携帯電話のリサイクルや修理をして長く使えるスマートフォンづくりにも力を入れています。
現時点ではヨーロッパ中心の販売ですが、世界中でフェアな電子機器が買えるようになるといいですね!
(出典:Fairphone 公式HP)
(出典:GREENPEACE「必需品のスマホ、もっと地球に優しく。」)
【REDUCED INEQUALITIES】世界中で人や国の不平等がなくなったら
5歳になることができなかった発展途上国の子どもたちの死亡率は大幅に下がり、多くの命が救われるでしょう。
宗教や人種などに関わらずどんな人も差別されず、人権が守られ、チャンスが広がるでしょう。
不平等により起こっていた不安定な地域情勢や紛争も解決に向かいます。
今、自分とは違う環境で育ってきた人、価値観の異なる人のことを理解し、互いに認めることが求められています。
わたしたち一人ひとりがお互いを思いやるという小さな変化が、やがて大きな世界の変化につながると信じています。
(出典:国連広報センター「不平等ー格差を埋めよう」)
(出典:国連「Goal 10: Reduce inequality within and among countries」)
コメント
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