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2018年4月、彼が副業を本業にして、私が教師になって、一緒に住み始めるという新しい生活が始まりました。
私が大学在学中もけっこう常に一緒にいる生活でしたが、やっぱり一緒に住み始めると一緒にいれる時間も増えて、いつでもなんでも話して相談して、生活スタイルでお互い妥協することはあっても(彼は綺麗好きでちょいちょい文句言われてました。笑)、別に一緒にいることが当たり前で心地よかったので、別れるとか別れないとかいう喧嘩になることは全くなく(喧嘩?という喧嘩はしなかったですね。このブログにも書いた結婚式やるやらない議論くらい)過ごしていました。
彼が亡くなる2021年9月までに、彼が事業を増やしたり友達と一緒に仕事したりとか、私が教員を辞めて副業しながら社会問題を発信したりとかいう変化はありましたが、二人の関係は穏やかに保たれていました。
私が教員を辞めると決めたのは、自分の将来を一番幸せな形にするにはどうすべきか考えたからです。
教員の仕事は、業務量の問題やストレスももちろんありましたが、生徒たちと膝を突き合わせて話をし、彼らがどうしたら自分の納得できる人生をつくっていけるか考えることができて、そういう経験ができたことは本当によかったと思っています。
自分の10年後20年後を考えた時、学校法人内で昇進して生活していく状態と、自分で稼ぎながら自分のやりたいことができる状態を比べて、後者を選びました。
この選択に至るまで結構悩みましたが、一度決めたら決意はゆるぎませんでした。もちろん彼の存在は決断にとても大きく影響しました。身近に自分で楽しそうに稼いでいる人がいることで、副業や独立に抵抗がありませんでした。
その後、途中から彼の事業を本格的に手伝い始め、将来的には事業の内日本でやらなければいけないものは外注化し、世界一周しながら私たちが住む場所を見つけ、そこで私は彼と仕事しつつ社会問題に対する行動を起こせればいいなと思っていました。
ですが、彼は死にました。
なんで死んでしまったのか、理解できず、心が追いつかないまま、どんどん事が進んでいき、最後には彼は骨になってしまいました。
骨になった彼をみて、「ああ、骨になってもかわいいね、熱かったね、かわいそうにね、よしよし」と、頭を撫でました。その日骨を抱きながら「もっといろいろ頑張りたかったろうに…寂しくて死んでしまいたい…」と思って、涙が出ました。
そうして、いつだったかわかりませんが、ふと自然に、彼の会社を潰しちゃいけない、彼が頑張ってつくった会社を存続させたい、と思ったのです。
そうして、私は彼のご両親に自分の気持ちを話し、会社の代表になりました。私たちは入籍の4ヶ月前だったので、相続権はご両親にありましたが、快く代表を譲ってくださいました。本当にありがとうございます。
幸い私は彼の事業を手伝っていたのと、なんでも話して共有していたので、比較的スムーズに事業を継承することができました。
その時、彼に対してすごいと思ったのは、彼が親しく関わっていた方々が本当に親身になって彼を偲び、さらに私が処理できない「彼」自身を商品として行っていた事業を無償で継承してくださる方もいたり、本当にいろいろな方に愛されていたんだと実感しました。
(彼が亡くなって数ヶ月は私自身の彼との分離意識が薄く、彼が褒められるたびになんだかムズムズして謙遜したくなっていました。気をつけてはいるのですが、今でもたまにやってしまいます。不快に思われた方がいたらすみません。)
彼がやってきたことが多くの人たちの気持ちを動かし、多くの人が今でもいろいろと助けてくれています。本当に感謝しなければいけないですし、恩を返していきたいと思っています。
彼の死の記録、私と彼の記録は、こんな感じです。
もっと書こうと思えば書けますが、キリがなくなるのでここで終わりにします。
次回は、今の私と彼との関係を書きます。タイトルにもしましたが、私なりの「死んだ人と生きていくということ」とはどういうことなのかを書きたいと思ってます。
コメント
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